シャトー・イケム
ボルドーから45キロのところにあるドメーヌ・ディケムは、16~17世紀の建物を中心に造られており、2003年以降、歴史的建造物に指定されている。ドメーヌ・ディケムは、ボルドーでプルミエ・クリュ・シュペリュールに格付けされている唯一のソーテルヌ・ワインとして際立っている(1855年以降)。ドメーヌ・ディケムは、4世紀にわたって同じ家系に属し、100ヘクタール以上の砂質粘土土壌を所有している。まさにソーテルヌの微気候の恩恵を受けている。
持続可能なブドウ栽培法を用いて造られ、42ヶ月間樽で熟成され、セミヨン75%とソーヴィニヨン25%で構成されるドメーヌ・ディケムは、ボルドーで最高級の甘口ワインを生み出すと評判である。そのため、シャトー・イケムは非常に珍重されている。そのアペラシオン(サント・クロワ・デュ・モン、ルーピアック、セロン、キャデラック、バルサック)はすべて有名である。これらのワインは忍耐を要するが(アロマをすべて引き出すには少なくとも15年は待つ必要がある)、オレンジ、パイナップル、アプリコット、スパイスなど、実に多様な味わいを兼ね備えている。
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シャトー・ディケムは、世界有数のソーテルヌ・ワインの生産者である。卓越したヴィンテージと優れた品質を誇るこのグラン・クリュ・クラッセは、自社畑で栽培されたソーヴィニヨン・ブランとセミヨンから造られる。1867年に最初の辛口白ワインを瓶詰めして以来、ソーヴァージュ家はこの特別なドメーヌの名声を維持してきた。ピエール・リュルトンの管理のもと、シャトー・ディケムは1900年のパリ万国博覧会をはじめ、数々の賞を受賞している。ロバート・パーカー氏もシャトーのボトルの品質を絶賛し、定期的に90点以上の評価を下している。第一次世界大戦の浮き沈みと白ワイン生産の困難にもかかわらず、シャトー・ディケムは世界最高級の甘口白ワインを生産し続けた。今日、ボルドーのグラン・クリュ・クラッセの宝石のひとつであり続けている。